辻村深月さんの作品。幸せな妊娠・出産ばかりではない。
我が子を抱ける幸せを再認識させられる一冊をご紹介します。
あらすじ 親の悩み
bookデータベースより)
「子どもを、返してほしいんです」親子三人で穏やかに暮らす
栗原家に、ある朝かかってきた一本の電話。電話口の女が口に
した「片倉ひかり」は、だが、確かに息子の産みの母の名だった…。
子を産めなかった者、子を手放さなければならなかった者、
両者の葛藤と人生を丹念に描いた、感動長篇。
感想 愛する子を育てられる幸せ
赤ちゃんが欲しくてもなかなか恵まれない夫婦。
長い長い不妊治療の夜明けは…
望まない妊娠をしてしまった少女。
少女が育てられない赤ちゃんを、
育てられる環境がある夫婦が育てる。
特別養子縁組の制度でできた親子は普通ではないの?
血の繋がりがあっても無かったとしても育てている子を可愛くない親なんていないと思う。
一人の赤ちゃんの二人のお母さんとその家族の物語✨✨
親子ってなんだろう。
正解とかあるべき姿とか、親の価値観とか。
大学の教職の何かの授業で、いつも印象的な話をする先生がいてその先生が、
「もし子どもを育てる機会があるならば、是非育ててみて欲しい。めちゃくちゃ面白いから。」
と先生はおっしゃって、自分の子どもたちの奮闘記について話してくれた✨
彼らの成長は話しを聞くだけでも伝わってくるほどキラキラしてて。
きっと先生の育て方がいいからキラキラしてたんだろうなって今は思う。
私達もキラキラできるように、
「何にでも一生懸命、全力でやって。
上手くいったら思いっきり喜んだらいいし、
失敗したら泣いて悔しがったらいい。
真剣にやらずに、
手抜きだったし。
本気じゃなかったし。
別にそれほどでもなかったし。
逃げて、言い訳してつまんない人生生きていくな。」
一回聞いただけて10年以上経っても覚えてるなんてよっぽど、当時刺さったんだろうなって今でも思う。
話がだいぶそれちゃったけど、
親は子どもが笑顔でいられる環境をつくってあげなきゃだ。
何が正解かはわからないけど。
子どもの幸せについて再度考えさせられる本でおすすめです
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読んで欲しい人
子どもが欲しい人
不妊治療に疲れた人
子育て中の人
育児に疲れた人
辻村深月さんの紹介
1980年2月29日生まれ。山梨県出身。千葉大学教育学部卒業。
2004年に『冷たい校舎の時は止まる』で第31回メフィスト賞を受賞しデビュー。
ツナグ』(新潮社)で第32回吉川英治文学新人賞を、
『鍵のない夢を見る』(文藝春秋)で第147回直木三十五賞を受賞
『かがみの孤城』が、2018年 本屋大賞を受賞
他の著作に『子どもたちは夜と遊ぶ』『凍りのくじら』
『ぼくのメジャースプーン』『スロウハイツの神様』『名前探しの放課後』
『ロードムービー』『ゼロ、ハチ、ゼロ、ナナ。』『V.T.R.』
『光待つ場所へ』(以上、講談社)、『太陽の坐る場所』(文藝春秋)、
『ふちなしのかがみ』(角川書店)など。
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