日本の緑茶・紅茶・中国茶(ウーロン茶)。
お茶によって葉の種類が違うのか疑問に思いますよね。
実は原料となる茶の木は同じなんです。
どのような違いでそれぞれのお茶になるのか紹介します。
茶葉には中国種とアッサム(インド)種がある。
●中国種は耐寒性がある灌木で、葉は小さく先端は丸みがあります。
葉の色は濃くつるりとしています。
(縦6~9mm 横3~4mm)
日本の茶の木もこの品種です。
●アッサム種は高温多湿を好み、葉は大きく先端はとがっています。
色は淡い緑色をしています。
(縦12~15mm 横4~6mm)
アッサム種は熱帯地方で強い日光を浴び、紅茶特有の
渋みをもたらすタンニンを生成し、紅茶むきです。
発酵の強さでお茶の種類が決まる。
同じ茶葉から、日本茶・紅茶・中国茶もできている。
これらの違いは発酵の強度です。
摘み取った葉をどれぐらい発酵させるかによって、
日本茶になったり紅茶になったり、他のお茶になったり
します。
*不完全発酵茶・・・日本(緑)茶、中国緑茶
製茶の課程で、発酵させず、蒸したり炒ったりして発酵を阻止
しています。
もともとの生葉に近い緑色をした茶葉です。
*半発酵茶・・・白茶・黄茶(弱発酵)
包種茶(軽発酵)
ウーロン茶(中~重発酵)
少しだけ発酵させた状態で発酵をストップさせます。
葉の色は茶色っぽい色になります。
*完全発酵茶・・・紅茶・中国茶
紅茶は完全発酵茶にあたります。
十分に発酵させ、茶葉は半発酵茶よりもずっと深い茶色になります。
この発酵によって芳醇な香りと美しい水色と渋みが生まれます。
最後に
茶の木は2種あるけれど、お茶の種類は発酵の強さの違いでしたね!
紅茶にはアッサム種が向いていると書きましたが、
世界三大銘茶のダージリンは中国種なのでどちらも紅茶ができます。
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