ニルギリって聞き慣れないかもしれませんね。
インドで作られる紅茶の3つ目の産地です。
ダージリンとアッサムとニルギリ。
どのような紅茶かご紹介します。
環境
ニルギリはインドの南端部・タミーナルナドゥ州にある産地です。
デカン高原西部のなだらかな丘陵に茶園は広がっています。
朝夕と日中の気温差があり、一年を通して収穫できます。
ニルギリはスリランカに近く、セイロンティーに似た茶葉が育ちます。
育つ環境が似ているためできる紅茶もセイロンティーのようなクセのない
紅茶ができます。
クセがない紅茶のため、使い勝手がよく、ブレンド用や
バリエーションのベースなど広い用途で使われています。
茶葉のグレード
クオリティシーズンは1月~2月
東側の斜面の茶園では7月~8月
季節風の影響
ニュートラルな紅茶ですが、この時期は草や花を
思わせるさわやかな香りがします。
製造方法
数年前まではオーソドックス製法でしたが、
今はほとんどがCTC製法です。
香味の優れた茶葉ができそうなとき工場長の判断で
OP(オレンジ・ペコー)
やBOP(ブロークン・オレンジ・ペコー)の茶葉を作ることもあります。
歴史
1835年に 中国種の茶木を植えるが失敗します。
その後、アッサム種を植え、無事成功し、その後中国種でも成功します。
1853年 ニルギリの茶園が誕生します。
ニルギリ流チャイ
チャイを作る時は手鍋に水と茶葉を火にかけ、茶葉が開いたらミルクを
加えて加熱する
のが一般的ですが、ニルギリのチャイは煮出しません。
CTC製法の粒状の茶葉を布の袋に入れお湯を注ぎ、最後にミルクを注ぎます。
このチャイがスリランカでも広まりました。
最後に
個性的なダージリンとアッサムとクセのないニルギリ。
同じインドでも育つ環境、で全く違う味わいの紅茶ができています。
是非飲み比べしてみてくださいね。
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